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2025~2026年の韓国労働法改正:事業主が今適用すべき内容

韓国の事業主・人事担当者向けに、最低賃金、育児休職、賃金未払いへの制裁、労働時間、社会保険料率の2025~2026年の変更点をまとめました。

PAPATONY人事・労務2026年10月23日更新約5分で読めます

ひと目でわかるポイント

最低賃金
2026年は時給10,320ウォン、2027年1月1日から10,700ウォン
育児休職給付の上限
1~3か月目は月2,500,000ウォン
配偶者出産休暇
20日有給、3回まで分割可能
未払賃金の遅延利息
年20%、在職中の労働者にも適用
賃金未払いの罰則
2026年10月8日から5年以下または50,000,000ウォン以下
国民年金の保険料率
2026年9.5%(各4.75%)、2027年10.0%

韓国の事業主と人事担当者のためのガイドです。2025年の労働法改正のまとめを、2026年10月23日時点で施行中の規定に合わせて直し、すでに確定している2027年の数値を加えました。多くの数値は毎年変わるので、数字の横の年を必ず確認してください。

最低賃金

区分2026年2027年
時給10,320ウォン10,700ウォン
月額(有給の週休を含む209時間)2,156,880ウォン2,236,300ウォン
試用期間の減額(90%)の時給9,288ウォン9,630ウォン

2027年の最低賃金は、2027年1月1日からすべての事業場に適用されます。時給に週休手当を含めて払う場合、5日で40時間働く労働者には、2026年は時給12,384ウォン(10,320ウォン × 48 ÷ 40)以上、8時間の日給なら99,072ウォン以上を払う必要があります。2027年は12,840ウォンと102,720ウォンです。試用期間の90%減額は、1年以上の労働契約を結んだ場合に試用開始から3か月以内に限って認められ、雇用労働部(고용노동부)が定める単純労務の職種には適用できません。2027年の最低賃金10,700ウォン:2026年12月31日までに労働者へ周知も参考にしてください。

育児休職と給付

項目現行の規定施行
育児休職給付1~3か月目:月の通常賃金の100%、上限2,500,000ウォン。4~6か月目:100%、上限2,000,000ウォン。7か月目以降:80%、上限1,600,000ウォン。下限700,000ウォン。休職中に全額支給2025年1月1日
育児休職の分割3回まで分割でき、計4回に分けて使える2025年2月23日
育児休職の追加同じ子について父母がそれぞれ3か月以上使った場合の父または母、ひとり親、障害児の父母は6か月追加2025年2月23日
育児期の労働時間短縮12歳以下または小学6年生以下の子、短縮後は週15~35時間、期間は1年に未使用の育児休職期間の2倍を加えた期間、1回あたり最低1か月2025年2月23日
配偶者出産休暇20日有給、出産日から120日以内に3回まで分割可能。優先支援対象企業(우선지원 대상기업)では雇用保険が20日分すべてを支給(2026年の告示上限1,684,210ウォン)2025年2月23日
育児期労働時間短縮の給付毎週最初の10時間の短縮分:通常賃金の100%、上限2,500,000ウォン。残り:80%、上限1,600,000ウォン2026年1月1日(現行基準)
短期育児休職休園・休校・長期休暇・子の病気などのため、年1回、1週間または2週間。育児休職の全期間に含まれる2026年8月20日
配偶者の休暇の名称変更配偶者出産前後休暇(배우자 출산전후휴가)となり、出産予定日の50日前から使える2026年9月18日
父親になる人の育児休職流産・早産の危険がある妊娠中の配偶者を世話する男性労働者も育児休職を使える2026年9月18日

就業規則と休暇の申請様式を見直してください。母性保護と仕事・家庭の両立支援は、就業規則の必要記載事項です(勤労基準法(근로기준법)第93条)。

賃金未払いへの制裁強化

2025年10月23日から:

  • 定期の支払日に払われなかった賃金には、在職中でも年20%の遅延利息がつきます(第37条)。
  • 前年1年間に3か月分以上の賃金を未払いにした事業主、または5回以上未払いにし未払総額が30,000,000ウォン以上の事業主は、常習滞納事業主(상습체불사업주)に指定されることがあります。その場合、政府の補助・支援事業への参加が排除・制限され、公共入札の審査で減点されることがあり、未払いの資料が信用情報集中機関に提供されることがあります(第43条の3・第43条の4)。
  • 名簿が公開された滞納事業主は、出国が禁止されることがあります(第43条の7)。
  • 明白な故意、1年間で3か月以上の未払い、通常賃金3か月分以上の未払いのいずれかに当たると、労働者は裁判所に未払額の3倍以内の金額を請求できます(第43条の8)。

2026年10月8日から、賃金、金品清算、延長労働の割増賃金などを支払わない場合、5年以下の懲役または50,000,000ウォン以下の罰金に処されます(第107条)。退職金の未払いも、2026年9月18日から同じ上限です。2026年12月8日から、勤労監督官の名称は労働監督官(노동감독관)に変わります。

小規模事業場

労働時間は週40時間に、合意による延長労働12時間を加えて最大52時間です。常時30人未満の事業場が労働者代表との書面合意で週8時間をさらに延長できた制度は、2022年12月31日で終了しました。雇用労働部の指導期間は2024年末に終わり、2025年1月1日から6月30日まで必要に応じて3か月の是正機会を追加で与えた措置も終わっています。労働時間を記録し、延長労働は事前に承認してください。

常時4人以下の事業場には、勤労基準法は今も一部しか適用されません。労働条件の明示、解雇予告、金品清算、休憩、週休日、出産前後休暇は適用されます。解雇の制限、労働時間の上限、公休日の有給、割増賃金、年次休暇、職場内いじめの規定は適用されません。2025年8月に報じられた政府のロードマップは、2027年上半期まで段階的に適用を広げる計画でしたが、2026年10月23日時点で施行中の規定は変わっていません。

社会保険料率

保険2026年2027年
国民年金(국민연금)9.5%(労使各4.75%)10.0%(各5.0%)
健康保険(건강보험)7.19%(労使折半)7.19%
長期療養保険(장기요양보험)所得の0.9448%まだ確認されていない
雇用保険の失業給付部分(고용보험)1.8%(各0.9%)施行令で定める
労災保険(산재보험)平均1.47%、業種別に異なる毎年新たに告示

事業主は規模に応じて、雇用安定・職業能力開発の保険料0.25%~0.85%も負担します。

就業規則と公益申告者

常時10人以上の労働者を使う使用者は、第93条の事項について就業規則を作成して雇用労働部に届け出なければならず、変更したときも届け出が必要です。届け出ないと5,000,000ウォン以下の過料が科されます(第116条)。変更した就業規則は、労働者の意見または同意を添えて第15号様式で届け出ますも参考にしてください。

公益申告者保護法(공익신고자 보호법)は、同法が列挙する法律の違反を申告した人への不利益措置を禁じ、申告の妨害や取り下げの強要も禁じています(第15条)。解雇など身分を失わせる不利益措置は3年以下の懲役または30,000,000ウォン以下の罰金、その他の不利益措置や申告の妨害は2年以下の懲役または20,000,000ウォン以下の罰金に処されます(第30条)。公益申告者は1年以内に国民権益委員会(국민권익위원회)に保護措置を申請でき(第17条)、申告によって公共機関の収入が回復・増加した内部公益申告者は補償金を申請できます(第26条)。

チェックリスト

  • 2026年・2027年の最低賃金に合わせて給与を見直します。
  • 2025年・2026年の育児関連の変更に合わせて休暇規定と様式を見直します。
  • 賃金は定期の支払日に払います。遅れると年20%の遅延利息がつきます。
  • 週の労働時間を52時間以内に管理します。
  • 2026年の社会保険料率を適用します。
  • 常時10人以上なら、変更した就業規則を届け出ます。

よく目にする韓国語の用語

用語ローマ字表記意味
최저임금choejeo imgeum毎年告示で定める最低賃金
수습susup試用期間。限られた場合だけ最低賃金の90%を適用できる
육아휴직yuga hyujik子育てのための育児休職
육아기 근로시간 단축yugagi geullo sigan danchuk子育て中の労働者が労働時間を短くする制度
배우자 출산전후휴가baeuja chulsan jeonhu hyuga配偶者の出産を理由とする有給休暇(2026年9月18日からの名称)
우선지원 대상기업useon jiwon daesang gieop雇用保険の支援を多く受けられる中小規模の企業
상습체불사업주sangseup chebul saeopju賃金未払いを繰り返して指定された事業主
지연이자jiyeon ija未払賃金につく年20%の遅延利息
취업규칙chwieop gyuchik常時10人以上の事業場が作成・届出する就業規則
공익신고자gongik singoja不利益措置から保護される公益申告者

根拠

  • 雇用労働部告示第2025-47号、2026年最低賃金(고용노동부 고시 제2025-47호) — https://www.minimumwage.go.kr/customer/notice/view.do?bultnId=4657
  • 雇用労働部告示第2026-60号、2027年最低賃金(고용노동부 고시 제2026-60호) — https://www.minimumwage.go.kr/customer/notice/view.do?bultnId=4774
  • 最低賃金法第5条第2項、同法施行令第3条(최저임금법) — https://www.law.go.kr/법령/최저임금법
  • 男女雇用平等と仕事・家庭両立支援に関する法律第18条の2・第19条・第19条の2・第19条の4(남녀고용평등과 일ㆍ가정 양립 지원에 관한 법률) — https://www.law.go.kr/법령/남녀고용평등과%20일ㆍ가정%20양립%20지원에%20관한%20법률
  • 雇用保険法第70条・第75条・第76条(고용보험법) — https://www.law.go.kr/법령/고용보험법
  • 雇用保険法施行令第95条・第95条の3・第104条の2(고용보험법 시행령) — https://www.law.go.kr/법령/고용보험법%20시행령
  • 雇用労働部告示第2026-67号、出産前後休暇給付等の上限額(출산전후휴가 급여등 상한액 고시) — https://www.law.go.kr/행정규칙/출산전후휴가%20급여등%20상한액%20고시
  • 勤労基準法第11条・第37条・第43条の3・第43条の4・第43条の7・第43条の8・第50条・第53条・第93条・第107条・第116条(근로기준법) — https://www.law.go.kr/법령/근로기준법
  • 勤労基準法施行令第17条・別表1(근로기준법 시행령) — https://www.law.go.kr/법령/근로기준법%20시행령
  • 勤労者退職給付保障法第43条(근로자퇴직급여 보장법 제43조) — https://www.law.go.kr/법령/근로자퇴직급여%20보장법
  • 労働監督官職務執行法、2026年12月8日施行(노동감독관 직무집행법) — https://www.law.go.kr/법령/노동감독관%20직무집행법
  • ニューシス2024年12月27日、30人未満事業場の週52時間制指導期間終了の報道(뉴시스) — https://www.newsis.com/view/NISX20241226_0003011360
  • 韓国経済新聞2025年8月10日、5人未満事業場への適用拡大ロードマップの報道(한국경제) — https://www.hankyung.com/article/2025081018591
  • 国民年金法第88条、国民年金公団の保険料率案内(국민연금법 제88조) — https://www.nps.or.kr/pnsinfo/ntpsklg/getOHAF0038M0.do
  • 国民健康保険法施行令第44条、2027年健康保険料率の決定(국민건강보험법 시행령 제44조) — https://mohw.go.kr/board.es?act=view&bid=0027&list_no=1491824&mid=a10503010100&nPage=1&tag=
  • 老人長期療養保険法施行令第4条(노인장기요양보험법 시행령 제4조) — https://www.law.go.kr/법령/노인장기요양보험법%20시행령
  • 雇用保険及び産業災害補償保険の保険料徴収等に関する法律施行令第12条(보험료징수법 시행령 제12조) — https://www.law.go.kr/법령/고용보험%20및%20산업재해보상보험의%20보험료징수%20등에%20관한%20법률%20시행령
  • 雇用労働部告示第2025-91号、2026年度事業種類別労災保険料率(2026년도 사업종류별 산재보험료율) — https://www.law.go.kr/행정규칙/2026년도%20사업종류별%20산재보험료율
  • 公益申告者保護法第15条・第17条・第26条・第30条(공익신고자 보호법) — https://www.law.go.kr/법령/공익신고자%20보호법

このガイドは2026年10月23日時点の一般的なルールを説明したものです。法律・税務の助言ではありません。法令や書式は変わることがあるため、手続きの前に公式サイトを確認するか専門家に相談してください。